\paragraphをsubsubsubsectionに拡張する

文章をネストしすぎるのは良くない傾向で,4階層くらいになると文章の構成を検討すべきなのですが,どうしてもsubsubsubsectionが欲しいときがあります.残念ながらLaTeXには\subsubsectionコマンドまでしか組み込まれていません.\subsubsectionよりも下の階層は\paragraphコマンドが組み込まれていますがsection系のように節番号を付与して段落を変更して開始できません.
そこでこの\paragraphコマンドを拡張してsubsubsubsectionを定義するテクニックがてっとりばやく有効です.このテクニックはすでにいろんな方のblogやTeX Wikiでも取り上げられていますが備忘録として残しておきます.
とりあえず以下をプリアンブルに書いておくとを再定義できます.

  \makeatletter
  \renewcommand{\paragraph}{\@startsection{paragraph}{4}{\z@}%
    {1.0\Cvs \@plus.5\Cdp \@minus.2\Cdp}%
    {.1\Cvs \@plus.3\Cdp}%
    {\reset@font\sffamily\normalsize}
  }
  \makeatother
  \setcounter{secnumdepth}{4}

僕は基本的に奥村先生が作成されたjsarticleクラスを使っているので,フォントファミリはsans serifにあわせています.
あるいは,\newcommandで\subsubsubsectionコマンドを定義できます.

  \makeatletter
  \newcommand{\subsubsubsection}{\@startsection{paragraph}{4}{\z@}%
    {1.0\Cvs \@plus.5\Cdp \@minus.2\Cdp}%
    {.1\Cvs \@plus.3\Cdp}%
    {\reset@font\sffamily\normalsize}
  }
  \makeatother
  \setcounter{secnumdepth}{4}

この場合だと,\paragraphコマンドはそのまま使用できるのでこちらの方が良いかもしれません.